楽団を続けていくために──YPWOのこれからを考える事業計画を策定しました

演奏会を支えているもの

YPWOの演奏会は、入場無料・全席自由です。春と秋の年2回、栄公会堂で開催し、今年5月のSpring Concert 2026には約400名の方にご来場いただきました。

演奏会当日、客席から見える中心は舞台上の演奏です。しかし、そこに至るまでには、表からは見えにくい仕事が続いています。会場の予約、楽譜の手配、チラシやパンフレットの制作、ドラムセットなどの機材の運搬、会計の記帳、ホームページの更新。練習と練習のあいだも、こうした作業は止まりません。

なぜ、5年先までの計画をつくったのか

YPWOは2024年9月に設立されたNPO法人です。音楽を通じて地域に貢献することを目的に掲げている以上、一度きりの演奏会ではなく、演奏を聴いていただける機会をこの先も届け続けることに責任があります。

設立からまだ2年足らず。現在は、限られた人数で運営業務を分担し、できるだけ効率的に活動を支えています。ただ、活動が広がるにつれて、その場の工夫だけでは解決しにくいテーマも見えてきました。限られた人に業務が集中しやすいこと。楽譜や機材の保管場所、会計や規程類の継続的な整備。どれも現在の活動に直ちに支障を来すものではありませんが、数年先を考えると、今から取り組んでおきたいテーマです。

そこで今年、2030年度までの5年間を見通して、現状と課題、目標をひとつの計画に整理しました。あわせて、初年度にあたる2026年度に取り組むことも具体化しています。

「続ける」の中身

数十年にわたって活動している市民吹奏楽団は、全国にたくさんあります。長く続けること自体は、YPWOだけの目標ではありません。

私たちが維持したいのは、これまで大切にしてきた活動方針です。団費を低く抑え、演奏会費は設けない。演奏会は入場無料で開催する。活動に必要な資金を団員負担の増加だけに頼るのではなく、賛助会員や寄付など、活動の社会的な価値に対する支援を育てていく。これらは単なる料金設定ではなく、YPWOの活動方針の一部です。

今回の計画は、こうした方針を大切にしながら、活動の質と安定性を高めていくための道筋となります。

5年間で整理した観点

計画では、次のような観点で現状と目標を整理しました。

  • 安定して演奏会を開き続けるための財政
  • 団員が仕事や家庭と両立しながら無理なく参加できる運営
  • 演奏の水準を高めていく練習と指導の体制
  • 演奏会以外も含めた、地域の施設や団体との関わり
  • 活動を知ってもらうための情報発信
  • 楽譜・機材・練習環境といった活動の土台
  • 特定の人に業務が集中せず、安定して活動を続けられる仕組み
  • NPO法人としての透明な会計と組織運営

項目を並べること自体に意味があるのではなく、「どの課題に、いつ、どのような順序で取り組むか」を整理し、運営に関わる人が優先順位を共有できるようにすることが目的です。

直近で取り組んでいること

将来の目標から逆算して、今年度に取り組むことも決めました。すでに動き出しているものもあります。

  • 公演のテーマに合った分野のプロ奏者による指導・共演と、セクション練習による練習体制の充実を続ける
  • 賛助会員制度のご案内資料を整え、活動を支えていただく輪を広げる
  • 地域の情報サイトや施設での掲示を活用し、これまで情報が十分に届いていなかった方にも演奏会を知ってもらう
  • 吹奏楽の調査記事「YPWOラボ」やホームページの多言語化など、情報発信を続ける
  • 練習に必要な楽器や備品を安定して使用できるよう、保管環境の整備を進める
  • 運営業務の手順書づくりと役割分担を進め、一部の人に業務が集中しない体制を整える

計画は作って終わりではなく

活動を続けていれば、状況も課題も変わります。計画は四半期ごとに振り返り、年に1回見直すことにしました。うまくいかなかったことも記録して、次の判断に使います。小さな団体なので、状況に合わせて直していけることは強みだと考えています。

これからも地域で演奏を続けるために

組織を大きくすること自体が目的ではありません。演奏の質を高めながら、どなたでも気軽に音楽を楽しめる機会を届け続けること。そのために必要な土台を、順番に整えていくのがこの計画です。

YPWOの活動は、団員だけでなく、会場に足を運んでくださる方、賛助会員として支えてくださる方、練習場所や発表の場を提供してくださる地域の施設に支えられています。次のAutumn Session 2026(11月14日・栄公会堂)と、その先の活動も、この地域で続けていきます。

次回演奏会

Autumn Session 2026 〜黄金のトランペットが奏でる、至高のジャズスピリッツ〜
日時:2026年11月14日(土)
会場:横浜市栄公会堂
ゲスト:中村恵介さん(trumpet)

見学を検討している方へ

YPWOは月2回の練習を軸に、仕事や家庭と両立しながらポップスやジャズの音楽づくりに取り組む楽団です。演奏の中身だけでなく、こうした「長く続けていくための運営」も含めて楽団を選びたい方は、一度見学にお越しください。

募集状況は随時変わります。現在の募集パートや参加条件、見学の流れは、メンバー募集ページでご案内しています。

→ 現在の募集パートと見学の流れを見る

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