これまでの練習では、ゲストが吹く予定のパートを団員が代わりに吹いてきました。譜面の上では同じ音符です。それでも、この日その席に中村恵介さん本人が座ると、曲の聞こえ方がはっきり変わりました。
9月26日は、11月の演奏会「Autumn Session 2026」にゲストとして出演していただくトランペット奏者で、YPWOの金管コーチでもある中村恵介さんが、朝から一日練習に参加してくださった日です。午前は金管セクションのレッスン、午後は全体練習、そして練習後の残暑払いまで、ご一緒しました。

午前:プロの実演を目の前で聴く金管セクション練習
午前中は金管のセクション練習でした。講師は中村さん。演奏会のゲストに直接レッスンをしてもらえるのは、なかなか贅沢な時間です。
指導の中心になったのは、アーティキュレーションと、複雑なフレーズの合わせ方でした。言葉で説明するだけでなく、中村さんがその場で楽器を吹いて見せてくださいます。どこで音を切るのか、どの音を立ててどの音を流すのか。耳で聴いた実演をお手本に、セクション全員で合わせていきました。
音符が細かく込み入ったフレーズほど、パートごとに少しずつ解釈がずれ、全員で吹くと輪郭がぼやけてしまいます。譜面を正確に吹くことと、ジャズやポップスとして格好よく鳴らすことの間にある差を、プロの音で具体的に埋めてもらえるのが、コーチの実演を聴く一番の意味だと感じます。

基礎合奏に「April in Paris」が加わりました
全体練習の最初の基礎合奏では、新しい教材を試しました。Count Basie楽団の演奏で知られるビッグバンドの定番曲「April in Paris」を、代表がYPWOの編成に合わせて編曲したものです。
これまで基礎合奏では「The Ten Minute Jazz Warmup」という教材を使ってきました。代表いわく「そろそろ飽きてきたので、実践的な曲で練習できるように」と持ち込んできたのが、この一曲です。ウォームアップ用の教材から、実際のレパートリーへ。基礎練習の段階から、本物のビッグバンドの曲でスウィングに向き合うことになります。
とはいえ、初めての今日は楽譜を追うだけで精一杯でした。譜面に慣れてきたら、ここから実践的なスウィング感の練習に進んでいく予定です。
午後:ゲスト参加曲に、中村さん本人の音が入る
全体練習では、中村さんが参加する曲を中心に、「In The Mood」「Moanin’」「Spain」など5曲を練習しました。
冒頭に書いたとおり、ゲスト参加曲はこれまで、団員が中村さんの代わりにパートを吹いて練習してきました。ゲストがいない日でも曲の形はつくれますし、バンド側の準備としてはそれで十分に進められます。それでも、中村さんご本人が吹くと、やはり一味違います。同じフレーズでも、音の立ち上がりや歌い方ひとつで、曲全体の空気が変わります。演奏会で実際に鳴るのはこの音なのだと、あらためて実感する時間でした。
ただし、ソロ回しなどの細かい段取りは、相変わらず「当日のリハで決めよう」。本番まで楽しみが残っている、ということにしておきます。
この日はベースの見学の方が1名いらっしゃいました。ゲストを迎えた練習の日にお越しいただけたのは、YPWOの練習の雰囲気を知っていただくうえで、よいタイミングだったかもしれません。
練習後は残暑払い
練習のあとは、地元のお店で残暑払いを開きました。中村さんにも参加していただき、遅くまで皆で楽しみました。

余談ですが、YPWOの飲み会の運営は、ここ最近かなり効率よくなってきました。設立当初は各自が好きなように飲んで食べて、最後に集金してみると金額が合わず、代表が不足分を立て替えることもありました。
それが回を重ねるごとに、予約の取り方、注文のしかた、集金の方法と少しずつ改善され、今ではかなりスムーズに会が進むようになりました。楽団の運営は、演奏会の準備だけではありません。こうした小さな仕組みづくりの積み重ねも、長く続く楽団の土台になっていると感じます。
次回演奏会
中村恵介さんをゲストに迎える演奏会です。この日練習した曲も、本番では中村さんのトランペットとともにお届けします。
Autumn Session 2026 〜黄金のトランペットが奏でる、至高のジャズスピリッツ〜 日時:2026年11月14日(土)13時半開演(13時開場) 会場:横浜市栄公会堂 講堂(JR本郷台駅 徒歩9分) ゲスト:中村恵介さん(trumpet) 入場無料・全席自由

メンバー募集について
YPWOでは現在、メンバーの一般募集を一時停止しています。
この夏でメンバーが増え、ホームグラウンドの栄公会堂のステージに全員が乗り切るかを確認している段階です。今後スポット的に募集を再開する場合は、ホームページやSNSでお知らせします。
