金管が鳴るようになった日、「もう少しやさしく、クールに」と言われた —— 10/24練習レポート

午後の合奏で、トロンボーンセクションの音がいつもより分厚く響いていました。午前中に、本番前最後の金管セクション練習をしてきたばかりです。

ところが、その勢いがそのまま合奏全体に広がり、ある曲ではこんな指摘を受けました。「全体が、これでもか、というくらいエナジーをぶつける感じになっている。もう少し、やさしく、クールに」。

鳴らせるようになったら、次は抑える番。10月24日は、そんな一日でした。

午前は金管だけで、課題の曲を分解

11月14日の演奏会「Autumn Session 2026」を3週間後に控え、午前は金管のセクション練習を行いました。本番前のセクション練習はこれが最後です。

取り上げたのは、これまでの合奏で課題が多く残っていた「In The Stone – Fantasy」「鈴懸の径」「ルパン三世のテーマ」などです。

セクション練習は、いつも時間が足りなくなります。そこで今回は、事前にタイムスケジュールを細かく組みました。曲を頭から通すのではなく、気になるところだけを抜き出し、パートごとに分解して繰り返す。誰がどの音を担っているのかが聴き取れるようになり、それぞれの音の役割がかなりはっきりしてきた午前でした。

「In The Stone」は丸い音で、「Fantasy」は16分で

午後は全体練習です。この日は森下滋ディレクターによる指導日。さらに演奏会のゲスト、中村恵介さん(トランペット)にも来ていただき、本番に向けた調整を行いました。

どの曲にも細かなニュアンスや乗り方の指摘があり、「この一点」とまとめるのが難しいほどでした。その中から、Earth, Wind & Fire の2曲をつないだ「In The Stone – Fantasy」を紹介します。

冒頭の「In The Stone」の部分では、「ソリッドな音ではなく丸い音で。少しクラシカルな、ファンファーレのようなイメージ」。

後半の「Fantasy」に入ると、求められるものが変わります。「全員でしっかり16分のビートを感じながら吹く」。そして「リズム隊、特にベースのシンコペーションのノリを聴きながら、それにノッていく」。

同じメドレーの中でも、前半は音色、後半はリズムへの乗り方。管楽器が自分のパートだけを見ていると、どちらも抜け落ちやすいところです。

鳴るようになったから、抑えられる

冒頭の指摘を受けたのは、「鈴懸の径」などです。午前の流れを受けて金管、特にトロンボーンが分厚く鳴っていました。それ自体は良いことです。ただ、金管にあおられるように、全体が力いっぱい音をぶつける方向に寄っていきました。

「鈴懸の径」は、11月の演奏会でゲストの中村恵介さんと演奏する曲です。求められたのは、もう少しやさしく、クールに。

午前に音の輪郭をはっきりさせ、午後はその音をどこまで出すかを考える。一日の中で、足し算と引き算の両方を練習した形になりました。本番まであと3週間、この加減を合奏の中で揃えていきます。

次回演奏会

この日練習した曲を、ゲストの中村恵介さんのトランペットとともにお届けします。

Autumn Session 2026 〜黄金のトランペットが奏でる、至高のジャズスピリッツ〜 日時:2026年11月14日(土)13時半開演(13時開場) 会場:横浜市栄公会堂 講堂(JR本郷台駅 徒歩9分) ゲスト:中村恵介さん(trumpet) 入場無料・全席自由

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