#005 趣味サークルではなく、NPO法人として活動する理由

「普通の市民楽団と、何が違うのですか?」──YPWOの見学やお問い合わせで、よくいただく質問です。結論から言うと、私たちは「趣味の集まり」ではなく、社会に音楽を届け続けるための組織として活動しています。そのために選んだのが、NPO法人というかたちです。今回はその理由を、組織のかたちと活動の哲学の両面からお伝えします。

一般的なアマチュア楽団は「任意団体」

一般的な市民吹奏楽団は、任意団体として活動しています。任意団体とは、法律上の手続きを経ずに複数の人が集まって作る団体のことで、法人格を持ちません。設立のハードルが低く、運営の自由度も高い一方、社会的な信頼性や透明性の担保という点では限界があります。

NPO法人(特定非営利活動法人)は、所轄庁への申請・認証を経て設立される法人格を持つ組織です。事業報告書・決算書の公開が義務づけられており、活動の透明性が制度として担保されています。

YPWOがNPOを選んだ理由──音楽は社会の中にある

YPWOがNPO法人として活動しているのは、「音楽は本来、社会の中にある文化だ」という考え方に基づいています。

自分たちが楽しむためだけに演奏するなら、任意団体で十分です。しかしYPWOは、地域への文化貢献・音楽の楽しさの共有・世代を超えたコミュニティの形成を目指しています。こうした公益的な活動を長く続けていくには、個人の集まりではなく、社会に対して説明責任を持つ組織としての形が必要だと判断しました。

社会的信頼性と、寄付が集まりやすいという現実

NPO法人であることには、もうひとつ大きな実利があります。社会的な信頼性の高さです。

任意団体に比べ、NPO法人は活動の透明性が法的に担保されているため、地域の方々や企業からの信頼を得やすくなります。これは寄付という形でも表れます。YPWOの演奏会では当日に寄付を受け付けていますが、「活動の目的や使途が見えるから安心して」と気持ちよく応じてくださる方が多いのも、NPOならではの透明性によるところが大きいと感じています。

また、法人(企業)がNPO法人に寄付をした場合、寄付金控除の対象となります。地域企業が賛助会員として関わりやすくなるのも、この制度があるからです。

個人からの寄付金控除については、認定NPO法人の資格が必要です。YPWOはまだ一般のNPO法人ですが、将来的には認定NPOの取得を目指しています。認定を受ければ、個人の方が寄付をした際にも税制上の優遇が受けられるようになり、より多くの方に活動を支えていただきやすくなります。

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演奏会の場は、音楽を通じて地域の方々と直接つながる機会でもあります。

まとめ

YPWOがNPO法人として活動しているのは、形式のためではありません。「音楽を社会に届け続ける」という目的に、もっとも適した組織のかたちを選んだ結果です。透明性・継続性・地域との信頼関係──これらはすべて、NPOという形を通じてより確かなものになります。

もしこの考え方に共感していただけたら、ぜひ一度、演奏会に足を運んでみてください。

そして、活動を支えていただける方は、賛助会員という形で関わっていただけると嬉しいです。

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