横浜ポップスウインドオーケストラ(YPWO)の団員募集には、現在20〜40代という年齢制限を設けています。これは「年齢で人を選びたい」という意図ではありません。むしろ、現在在籍している幅広い世代のメンバーと同様に、本来であれば年齢に関係なく音楽を楽しむ場でありたいと考えています。そのうえで、なぜあえて年齢制限を設けているのか。
アマチュア楽団で年齢制限は少数派
市民吹奏楽団や一般のアマチュア楽団を見渡すと、団員募集に年齢制限を設けているところは多くありません。楽器が演奏できて、練習に来られる方であれば、幅広く受け入れるスタンスの楽団がほとんどです。
これは自然なことで、アマチュア楽団の多くは「好きな音楽を仲間と楽しむ」ことを主な目的としています。そうした団体にとって、年齢で門を絞る積極的な理由はあまりありません。むしろ、志のある方に来ていただけること自体がありがたい、というのが正直なところでしょう。
YPWOの現状──年齢より音楽
YPWOには現在、20代から60代まで幅広い年代のメンバーが在籍しています。音楽の場において年齢は関係なく、ポップスやジャズへの熱量と、月2回の練習への継続的な参加意欲があれば、それが全てです。既存メンバーの年齢幅が広いことは、YPWOの誇りでもあります。
それでも年齢制限を設ける理由
では、なぜ新規募集に限って年齢帯を絞っているのか。
理由は、組織としての継続性にあります。
YPWOはNPO法人として、地域への文化貢献を活動の第一の目的に掲げています。演奏会を開催し続けること、楽団としての質を維持すること──これらは「今いるメンバーが楽しむ」だけでなく、将来にわたって地域の人々に音楽を届け続けることを意味します。
そのためには、演奏を担うメンバーと同時に、運営を担う次の世代が必要です。広報・経理・渉外・演奏会の企画運営……楽団を動かす仕事は多岐にわたります。こうした役割を数年単位ではなく、10年単位で担っていける可能性の高い世代として、現在は20〜40代を主な対象としています。
「自分たちの楽しみ」か、「地域への責任」か
趣味のサークルとして運営するなら、こうした設計はあまり必要ないかもしれません。「今が楽しければよい」という価値観は、それ自体として十分に正当です。
しかしYPWOは、ミッションを持つNPO法人です。地域貢献を掲げる以上、10年後・20年後も活動を続けられる組織であることが求められます。継続性は、ミッション型の組織にとって責任のひとつです。
年齢制限は、その責任を果たすための、現時点での選択です。

20代から60代まで、異なるバックグラウンドを持つメンバーが一つのサウンドをつくり上げる。
まとめ
YPWOが新規募集に年齢制限を設けているのは、既存メンバーの年齢を問題視しているからではありません。地域に根ざした活動を長く続けていくために、組織の継続性を意識的に設計しているからです。
YPWOの活動や考え方に共感していただけた方には、ぜひ一度見学にお越しいただければ嬉しく思います。
年齢という条件だけでは伝わらない、実際の音楽や雰囲気を感じていただけるはずです。
