#003 年間1万2800円で何が得られるか──YPWOの団費とその価値

「ちゃんとした環境で吹奏楽を続けたい。でも、お金はどれくらいかかるんだろう?」社会人になってから楽団を探すとき、多くの人が最初にぶつかるのがこの問題です。

YPWOの団費は、年間12,800円。この数字を見て、どう感じるでしょうか。

一般的な吹奏楽団ではいくらかかるか

アマチュア吹奏楽団の団費は、月3,000円前後が相場です。年間で36,000円になります。さらに多くの楽団では、演奏会のたびに「演奏会費」が発生します。会場費・楽譜代・ゲスト謝礼などをまかなうための費用で、1回あたり10,000円前後が一般的。年2回の演奏会があれば、それだけで20,000円が加わります。

合計すると、年間50,000〜70,000円というのが、多くの市民吹奏楽団に加入した場合の実態です。

YPWOの12,800円と比べると、その差は歴然です。

なぜここまで安くできるのか

理由はいくつか重なっています。

まず、収入の構造です。YPWOはNPO法人として、団員からの年会費だけでなく、賛助会員(個人・企業)からの年会費や、演奏会場での寄付金によって活動費をまかなっています。団員の団費だけに頼らない財政構造があるため、演奏会費を別途請求する必要がありません。

次に、指導陣やゲストの協力があります。YPWOは地域への文化貢献を目的とするNPO法人であり、その姿勢に賛同してくださった方々が、通常よりも格安で出演・指導を引き受けてくれることがあります。一流のプロが関わりながらも費用を抑えられているのは、こうした方々の善意に支えられている部分も大きいのです。

そして、ポップス専門という編成上の特性も見逃せません。一般的な吹奏楽団ではティンパニをはじめとする大型打楽器が必需品ですが、YPWOはドラムセット中心のリズムセクションで演奏するポップス専門の楽団です。大型打楽器は購入費・保管場所・運搬コストのいずれも大きな負担になるため、それが不要なことは財政面でも運営面でも、かなり有利に働いています。

つまりYPWOは、「コストを削っている」のではなく、構造的に団員負担が増えにくい仕組みになっているのです。

では、12,800円で何が得られるか

費用が安くても、環境がそれなりでは意味がありません。YPWOで実際に得られるものを具体的に挙げてみます。

ディレクター・森下滋による指導

森下滋は大学生のころからピアニストとしてのキャリアをスタートさせ、以来、数多くの大物ミュージシャンとの共演を重ねてきた実力者です。現在は牧師とミュージシャンの二足のわらじをはきながら、YPWOのディレクターを務めています。「楽譜を正確に再現する」にとどまらず、ジャズやポップスならではのグルーヴ感やアドリブのニュアンスまで踏み込んで音楽をつくっていく姿勢が、YPWOの練習の核にあります。

ディレクター・森下滋による指導の様子

ディレクター・森下滋のもとで音楽をつくり上げるYPWOの練習。グルーヴ感やアドリブのニュアンスまで踏み込んだ指導が特徴です。

複数のプロコーチによるパート指導

YPWOには、それぞれの楽器分野で活躍する一流のプロミュージシャンが複数名コーチとして関わっています。アマチュア楽団でコーチを迎えているところはそれほど多くなく、いたとしても一人いるかいないか、というのが実情です。複数のプロから専門的なフィードバックをもらえる環境は、YPWOの大きな特徴のひとつです。

また、YPWOにはプロや上級者のメンバーも在籍しています。合奏の場で間近に触れるそのプレーは、コーチングとはまた違った刺激と学びを与えてくれます。「うまくなりたい」という気持ちのある方には、そういった意味でも恵まれた環境です。

年2回の演奏会本番

定期演奏会(入場無料)に出演できます。毎回一流のプロミュージシャンをゲストに迎えるコンサートに演者として立てる機会は、そう多くありません。

こうした環境で数年活動すると、単に「楽譜が吹ける」だけではなく、音楽を自分で作っていく感覚が身についてきます。
これは独学や一般的な合奏だけでは、なかなか得られない経験です。

スポーツ安全保険について

年間800円で加入するスポーツ安全保険は、団員自身を守るためのものです。練習中の事故や、自宅から練習場への行き帰りの途中で起きたケガなどをカバーします。

加えて、YPWOがこの保険への加入を必須としているもうひとつの理由があります。練習には、小さいお子さんを連れて来るメンバーもいます。「子供を預けられない日でも練習に参加できる」環境を大切にしているYPWOとして、そうした家族が安心して練習場に来られるよう、保険という形で備えているのです。

子連れで練習参加

練習は集中して取り組む場でありながら、メンバーが顔を合わせる大切な時間でもあります。お子さん連れで参加するメンバーも。

まとめ

年間12,800円で、ディレクターと複数のプロコーチによる指導・上級者との合奏・演奏会の本番ステージ・家族も安心できる保険がセットになっています。一般的な楽団と比べれば、かかる費用は5分の1以下です。

「ちゃんとした環境で吹奏楽をやりたいけど、費用や拘束時間が心配」という方にこそ、YPWOは向いているかもしれません。練習見学はいつでも歓迎していますので、まずは一度足を運んでみてください。

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